観劇100本ノックの記録

1年間で100本の観劇を試みています。

【30本目】『キンキ―ブーツ』@シアターオーブ

友人に誘ってもらい観劇!!

日本での初演と再演があれだけ盛り上がっていた意味がわかった。これは楽しい!多幸感に包まれる舞台で最高だった。

 

 

ストーリー

イギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗の靴工場「プライス&サン」の次期社長として産まれたチャーリー・プライス(小池徹平。彼は父親の意向に反してフィアンセのニコラ(玉置成実とともにロンドンで生活する道を選ぶが、その矢先父親が急死、工場を継ぐことになってしまう。

工場を継いだチャーリーは、実は経営難に陥って倒産寸前であることを知り、幼い頃から知っている従業員たちを解雇しなければならず、途方に暮れる。従業員のひとり、ローレン(ソニンに倒産を待つだけでなく、新しい市場を開発するべきだとハッパをかけられたチャーリーは、ロンドンで出会ったドラァグクイーンローラ(城田優にヒントを得て、危険でセクシーなドラァグクイーンのためのブーツ“キンキーブーツ”をつくる決意をする。チャーリーはローラを靴工場の専属デザイナーに迎え、ふたりは試作を重ねる。

型破りなローラと保守的な田舎の靴工場の従業員たちとの軋轢の中、チャーリーはミラノの見本市にキンキーブーツを出して工場の命運を賭けることを決意するが…!

 

キャスト・スタッフ

[出演]

チャーリー・プライス:小池徹平 

ローラ:城田優 

ローレン:ソニン 

二コラ:玉置成実 

ドン:勝矢 

ジョージ:ひのあらた 

パット:飯野めぐみ 

トリッシュ:多岐川装子

ハリー:施鐘泰JONTE

 

ANGELS エンジェルス:穴沢裕介、森 雄基、風間由次郎、佐久間雄生、遠山裕介、浅川文也 

ANGELS/SWING エンジェルス/スウィング:シュート・チェン

 

サイモン・シニア:藤浦功一
ミスター・プライス:松原剛志
リチャード・ベイリー:高原紳輔
マギー:杉山真梨佳
ジェンマ・ルイーズ:久信田敦子
マージ:舩山智香子
フーチ:清水隆伍
マット:増山航平

ヤングチャーリー:小林佑玖 磯田虎太郎 古澤利空
ヤングローラ:高橋唯人 ポピエル マレック 健太朗 高橋維束

 

 

[劇作・脚本]ハーヴェイ・ファイアスタイン

[音楽・作詞]シンディ・ローパー

[演出・振付]ジェリー・ミッチェル

[演出]岸谷五朗(日本語版演出協力/上演台本)

[翻訳]森雪之丞(訳詞) 

 

感想 ※ネタバレあり

とにかく曲が良い!!!シンディローパーすごい!!

そして、エンジェルスがかっkkkこいい!!!ギラギラ輝いていた。

こんなにメッセージ性が強くて、切なくなりながらハッピーで終われるミュージカルだったとは!大好きなシスターアクトに通じる楽しさだった。

キャラクター全員が個性を発揮しているのもとても良かった。

 

成功の秘訣 6つのステップ覚書

1. Pursue the truth
(真実を追いかけること)

 

2. Learn something new
(新しいことを学ぶこと)

 

3. Accept yourself and you'll accept others too 
(自分を受け入れ 他人も受け入れること)

 

4. Let love shine
(愛を輝かせること)

 

5. Let pride be your guide
(プライドを掲げること)

 

6. Change your mind and you'll change the world
(自分が変われば世界が変わる)

 

特に3つ目が印象的だった。ローラに言われたこの言葉に従って動いたドンが、工場を再稼働させたシーンは感動的だったな。

 

 

キャストについて

ローラを演じた城田優三浦春馬と比べるなというのは無理な話。

 

私は三浦春馬のローラを観られなかった。それは本当に本当に残念だ。

過去のゲネプロの映像を観ると、ダンスの切れ、目を引く表情など強いオーラが出ているなと感じる。映像でこれなんだから、生で観たら衝撃的だっただろうな…その体験をしたかったし、もっとそれを見せ続けてほしかったと思ってしまった。

 

でもしかし!!城田優も良かったよ。

ゲネプロの映像を観たときは正直少し不安だったけど、表情やオーラは日に日に磨かれてきているのだと思う。ダンスは苦手なのかなという印象だが(これはもっと頑張ってほしい)、歌がうまいし、想像よりもずっとローラだった!可愛かった!!

老人ホームにいる父親に語り掛けるシーンでかなりぐっと来た。よかったよ。

 

以前の公演を観た人が、三浦春馬の方が圧倒的に良いと思うのは当たり前だと思う。実際すごかっただろうし、そこに思い出も加わるはずなので。

だとしても、それぞれの良さがあることは認めた方が良いんじゃないだろうか。Youtubeゲネプロ映像のコメントを見ると、三浦春馬と比較して何もかもを否定するものがけっこうあって悲しくなった。

中には「英語の歌詞だけドヤ顔ですね」なんていうものも。いやそれは違くないか?!

あとは本人がどんな人かなんて知る由もないのに、それを引き合いに出して批判しているのもモヤモヤする。事実かどうかわからないことで批判しちゃダメでしょう。気になってしまうのはわかるけど。

 

前任者がすごいパフォーマンスをしたことは明白なので、それを引き継ぐのは相当プレッシャーがあっただろうに、そんな中よくチャレンジしたなと思うよ…もっともっと良くなるはず。私はとても楽しかった。頑張ってほしい。