観劇100本ノックの記録

1年間で100本の観劇を試みています。

【28本目】劇団青年座『燐光のイルカたち』@ザ・ポケット

初日に行ってきました。

残念ながら私にはちょっと難しかった・・・

 

 

ものがたり

その都市には南北を分断する壁が建っている。


壁の南側に位置するコーナーショップのオーナー桐野真守は、
北側が年々進める入植計画により、立ち退きを迫られていた。
激しい雨が降り注ぐ夏の終わり。
北から壁を超えてやってきた及川凛は、夕立から逃れる為、
偶然、真守の店に入ってくる。
真守は凛を一目見て、今はもういない弟ひかるを重ね合わせる。
―――――真守はなぜ、ひかるを失ったのか?

だって壁を作ったのは、そもそもそっちからでしょ?

現在と過去が交差し蘇る記憶、そして真守は思いも寄らない現実に直面する。
過酷な現実を懸命に生きる、愛すべき兄弟の、喪失と再生の物語。

京都を拠点に活動するピンク地底人3号
今秋ついに東京の地上に姿を現す

 

作・演出 キャスト

作=ピンク地底人3号
演出=宮田慶子

 

桐野真守  =松田周

桐野一恵  =三枝玲奈

及川凛   =古谷陸

高橋ふみ  =森内美凪

桐野ひかる =君澤透

桐野京子  =野々村のん

桐野健人  =松川真也

工藤丈二  =横堀悦夫

北軍兵士  =須賀田敬右

北軍兵士  =賀久泰嗣

北軍兵士  =澁谷凜音

 

感想 ※ネタバレあり

”国を二分する壁”というと、38度線やベルリンの壁が思い浮かぶ。

それに加えて、ロシアとウクライナの戦争を感じる部分もあった。

終盤の、弟・ひかるの客席に訴えるような叫びが印象に残った。

 

過去と現在が何度も交錯する作りになっていて、「過去なの?今なの?」と考えながら観ているうちによくわからなくなってしまった。

どうもこういった複雑なつくりは苦手だ・・・わからないと眠くなる。

自分の理解力が追い付かず悔しい。「他の観客はこれがわかるのか?」と思い、何度も暗がりの客席の人たちの様子を確認した。わかっているのかどうかはわからなかった。

 

後ろの方の席だったのもあってか序盤の静かなセリフがよく聞こえず、それも物語に入っていけない原因だったように感じる。

感想で内容に触れられるほど、よく咀嚼できなかった。

 

追記)

タイトルにある燐光の意味を知らなかったと思い遅ればせながら調べた。

「燐光」

1 黄燐が空気中で酸化して発する青白い光。また、生体物質が腐敗・酸化するときに生じる光。
2 ルミネセンスの一種。ある物質に光を与えると、その光の補給を停止してもしばらく残光が見られる現象。また、その光。

デジタル大辞泉より

わからない単語が出てきて、その単語を調べるとさらに知らない単語にぶち当たるという感じできりがなかったので、素直に最初に出てきた解説を載せる。

どの意味で付けられたタイトルなんだろうか。

 

あとはこういった記事を読んでから行けばもう少し理解ができたかも、と反省。。

今作は作者がイスラエル滞在中にパレスチナ自治区を訪れた経験をもとに創作した。舞台となるその都市には北と南を分断する壁がそびえ建ち、抑圧する側と抑圧される側に分かれ、いわれなき差別が行なわれている。

 

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